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2020-10

安保法制、私はこう考える(武村正義)

 安倍さんは平和主義の日本を変えようとしている。多くの日本人は戦争をしなかった70年間を誇りに思っている。海外からの信頼も厚い。日本は憲法でぎりぎり許されるものとして、他国が攻撃してきた場合に、国を守る実力組織として自衛隊を保持してきた。その役割は専守防衛だ。そして憲法上、集団的自衛権は行使できないという考え方を貫いてきた。

 政府は国際的な安保環境の変化を理由に、集団的自衛権の行使に一歩踏み出そうとしている。そんな便宜的な憲法9条解釈が許されるのか。新3要件は曖昧で解りにくく、時の政権に都合よく運営されるだろう。満州事変の時も「自存自衛のための戦い」と言われたではないか。

 後方支援についても世界中どこでも、いつでも参加できる道が拓かれようとしている。弾薬や油や兵員を運ぶ以上、まさに兵站(へいたん)活動だ。戦争と一体と見られ、攻撃される可能性が高い。

 今回の安保政策の変更は拙速であり、数を頼った政権の独断専行だ。自民党は当初憲法改正を考えていた。それが改正手続きを定める憲法96条改正に移り、最後は最も安易な閣議決定による解釈改憲の道を選んだ。国民は蚊帳の外に置かれ、多くは納得していない。

 いずれにしても、時間をかけた国民的議論を経て結論を見出すべきだ。政権交代の度に安保政策が大きく変わってはならないし、自衛隊の現場に不安や迷いを残してはいけない。国論二分のままでの強行採決だけは厳に慎むべきである。
(元官房長官 武村正義さん)毎日新聞臨時掲載

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