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2020-04

長期保有の株主をもっと優遇せよ ! 

 かっては株式持合いが幅をきかせ、企業や銀行、それに生保が安定株主として日本の企業経営を岩盤のように支えていた。また、持合の進展が、日本株市場の強烈な右肩上がり相場を演出した。
 
持ち合いは1988年3月末に東証一部上場銘柄の全発行株数の55%強まで達したが、
今や8%前後にまで下がった(大和総研調べ)。企業や銀行による一方的な持合い解消売りが、日本株市場を60%以上も押し下げ、その後も長期低迷させている主因だ。

 さて、持ち合い解消によるやみくもな売り崩しはほぼ出尽くした。日本株市場に重くのしかかっていた構造的な売り圧迫要因は霧散したから、株価は買えばいくらでも上がる状況にある。

 一方、企業にとって誰が株主なのかは大きな課題となってきた。銀行は自己資本比率規制で、生保はソルベンシーマージン維持で、株式保有は減らしていく方向にある。 機関投資家運用の80%近くはインデックスの売買となっていて、ヘッジファンドなどによる短期の値ザヤ稼ぎ売買に同調しがちである。

  個人投資家は相変わらずの相場追いかけ型で、株価が上がれば売ってくるし、下がれば逃げ去るのが大半。彼等は株価を買うだけで、企業の経営をじっくり応援する意識はない。

 かと云って、海外の年金などに頼るだけではつまらない。そうなると、長期視野で企業を応援してくれる新しいタイプの個人投資家の登場を待つしかない。このあたりを企業はどこまで意識しているのだろうか。
(さわかみ投信取締役会長 沢上篤人)  

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