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2019-06

「期待しない症候群」の効用  NO1

 1年前の今ごろは日本にもほのかな明るさが漂っていた。景気回復が少しずつ確かになり、2011年は久々によい年になると期待した。
 だが、震災に原発事故が重なり、淡い望みは砕かれた。円高が追い討ちをかけ、ユーロ圏の信用不安、タイの洪水と続いた。小泉純一郎政権時代の数年を除き20年来いいことのない日本にとって、今回の「期待外れ」はこたえた。
 来年も悲観を拭い去ることはできないが、あえてその逆に目を向けてみると、意外な底堅さも見えてくる。
 まず挙げられるのは日本企業の打たれ強さだ。震災が政府の機能不全を改めて浮き彫りにしたのと対照的に、企業の立ち直りは早かった。電力不足が尾を引いているとはいえ、企業は震災前の生産水準を想定より早く回復した。
 米欧との実質金利差から円高長期化の恐れはあるが、日本企業はこの逆風にも持ちこたえている。一段の円高がない限り、おそらく来期は増益に転じるだろう。アジアで売り上げを伸ばす小売業も増え、内需型と呼べない内需企業も急増している。企業の収益力は期待をはるかに上回る。

 米国株は過度の悲観が修正されつつある。11月の米住宅着工は前月比9%超もの増加となり、この1年ほぼ右肩上がりで回復中だ。雇用の改善も鮮明で、米景気が後退に陥る危険は小さくなった。(続く)

日経新聞 大機小機(2011・12・29 朝刊)

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