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2019-09

円高は良いことなのか悪いことなのか? (Ⅰ)

「円高性善説」への疑問 (日経新聞 大機・小機)

円高肯定論者は根強い。なかでも一国の通貨が高くなるのは悪いわけではないという「円高性善説」は根強い。この主張には疑問がある。一般的に、あるモノの価値が高ければ高いほどよいということはないからだ。

 第一次世界大戦後の英国は、実勢レートより切り上げて金本位制に復帰し不況に陥った。
ケインズがこの政策に真っ向から反対したのはよく知られている。

 第二次大戦後の日本では、1ドル=360円の固定レートが続いた。このレートは円を過小評価していたという。日本の高度経済成長はこの過小評価された円のもとで実現された。1971年のニクソンショックを日本はうまく切り抜けたというが、そのとき、実質経済成長率は高度成長時の半分以下に切り下がった。高度成長終焉(しゅうえん)については各種の仮説があるものの、円高がよかったとはいえないだろう。」

 プラザ合意後の円高については、その直後に円高不況がやってきたことを忘れてはならない。それが軽微に済んだのは金融政策を緩和したからだ。もちろんそれが後のバブル経済を招いたという批判はある。しかし、それも元々はわざわざ円高を目指したことに始まっている。円高がよかったとはいえないだろう。

 あるいは円高性善説では、今の円高が日本の実力を反映しているというのかもしれない。実力と言う言葉は曖昧だが、この考えが正しいならば、日本の実力は現在世界最高水準ということになる。しかし、少なくともマクロ経済の指標で見る限り、ここ20年あまりの成果は振るわない。やや景気が回復した2002年~2007年の次期は円安の時期であった。円高がよかったとはいえないだろう。(続く)

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