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2011-12

「期待しない症候群」の効用  NO1

 1年前の今ごろは日本にもほのかな明るさが漂っていた。景気回復が少しずつ確かになり、2011年は久々によい年になると期待した。
 だが、震災に原発事故が重なり、淡い望みは砕かれた。円高が追い討ちをかけ、ユーロ圏の信用不安、タイの洪水と続いた。小泉純一郎政権時代の数年を除き20年来いいことのない日本にとって、今回の「期待外れ」はこたえた。
 来年も悲観を拭い去ることはできないが、あえてその逆に目を向けてみると、意外な底堅さも見えてくる。
 まず挙げられるのは日本企業の打たれ強さだ。震災が政府の機能不全を改めて浮き彫りにしたのと対照的に、企業の立ち直りは早かった。電力不足が尾を引いているとはいえ、企業は震災前の生産水準を想定より早く回復した。
 米欧との実質金利差から円高長期化の恐れはあるが、日本企業はこの逆風にも持ちこたえている。一段の円高がない限り、おそらく来期は増益に転じるだろう。アジアで売り上げを伸ばす小売業も増え、内需型と呼べない内需企業も急増している。企業の収益力は期待をはるかに上回る。

 米国株は過度の悲観が修正されつつある。11月の米住宅着工は前月比9%超もの増加となり、この1年ほぼ右肩上がりで回復中だ。雇用の改善も鮮明で、米景気が後退に陥る危険は小さくなった。(続く)

日経新聞 大機小機(2011・12・29 朝刊)

三郷市の少年Aのこと

我が町三郷市で事件はおこりました。
16歳の少年が女子中学生に刃物で斬りつけて重症を負わせたという事件です。また、その少年は隣町の松戸市でも同様の事件をおこしています。地元の中学校の生徒達のショックは計り知れない。口も利けない状態が続いたといいます。もちろん、地元では少年の名前、家族のことなど知れ渡っていて、家の近くにはマスコミが大勢集まっていました。

猫の首を切り離して、学校の教室に持ち込んだ、という少年A
家には数種類のナイフを20本以上も隠し持っていたという少年A。
この少年の異常行動には家族も学校も気がついていたはずだ。
こういう事件がおきるといつも思う。親、学校、の対応はどうだったのか?具体的にどうすればよかったのか?未然に防ぐ方法はなかったのか? それが検証されたという話しは聞かない。

他人には計り知れない親と子の戦争が続いていたのかなー
おかしくなった子供を正すのは親の生き様、学校の先生の迫力、そう思う。

親御さんにはつらい物言いだけど、親御さんの生き様もまたこれから問われることになる

日本経済・一歩先の真相‥世界は再び驚くことになる

被災地では、多くの命が犠牲になり、家屋や店、工場が流された。家財の一切を失って途方に暮れている人も多いだろう。船を失った漁師、売り物にならない作物を抱えた農家、放射能に汚染された牛乳の廃棄を迫られた酪農家‥‥。生活の見通しが立たず、打ちのめされ、生きる気力さえ失う。そんな被災者の絶望感は、テレビ画面を通じても十分に伝わってくる。

しかし、希望を捨てることはない。震災の被害は大きいだけに、我々がやらなければならないことも膨大だ。それを着実にこなしていけば、いやでも経済は活性化する。道路をつなげ、橋を架け、港を整備し住宅を着工していけば、経済はダイナミズムを取り戻すはずだ。

日本経済はバブル期を過ぎ、成熟期を迎えていた。伸びしろは失われ、市場は飽和状態。そのため、多くの企業が海外の市場に活路を見出そうとした。この流れも変わるだろう。わざわざ海外に出かけなくても、活躍の場は国内にあるのだ。

政府は震災による直接的な被害は16兆円~25兆円にのぼるとの試算をまとめたそうだ。阪神・淡路の10兆円を軽く上回る数字である。想像を絶する規模だ。失われたものは大きい。しかし、それだけに、取り組むべきことも多い。みんなが総力を挙げれば、成長率は押し上げられ、日本は再興していくのだ。

外国人の人達は、日本人の冷静な行動や秩序正しさ、思いやりの気持ちに、ぶったまげているそうだ。確かに被災地では、わめき散らしたり、暴動を起こしたりする人もいない。自分だけでも生き残ろうと勝手に行動しないのは、一人では生きていけないことを知っているからだろう。このメンタリティーは、世界に誇れる日本の財産だ。他の国がマネしようにも決してできない。そんな日本人だからこそ、国をよみがえらせ、豊かな暮らしを取り戻すことができると確信するのだ。

思いつきのパフォーマンスだけで国民の不安を増幅させているアホな政治家には、なんとも悲しい思いをさせられるが、経済は大丈夫だ。いずれ、海外の人達は、「日本はすごい国だ」という思いをさらに増すことになるだろう。

どれほどの苦難に直面しても、我々には「災いを転じて福となす」を実現できる力があるはずだ。

               2011/03/26投稿分
            日刊ゲンダイ金曜掲載(高橋乗宣)

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